なぜ必要?子宮頸がん検診の重要性
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因とわかっています。性的接触によりウイルスが子宮頚部に感染するため、性交経験のある女性の半分以上が生涯のあいだで一度は感染の機会があるとも言われています。
20~30代の女性が発症するすべてのがんの中では第1位で、国内で年間15,000人が罹っています。2020年の子宮頸がんによる死亡者数は2,887人にも上ります*。
自覚症状がないことで発見が遅れがちながんと言われていますが、早期発見により子宮摘出をせずにすむことも多いとされてます。
子宮頚部(子宮の入り口のこと)から検体を取り検査します。検体により2つの検査ができます。
1:子宮頸部細胞診
細胞を見ることで前がん病変やがん細胞の有無を調べます。
2:HPV検査
原因となるヒトパピローマウイルスの有無を調べます。
残念ながら日本では各国に比べ、子宮頸がん検診の受診率が低いのが現状です。
*出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」2020/厚生労働省「がん年齢調整死亡率の国際比較」2020